Posts

Showing posts from July, 2009

わたげとてこな

一泊二日で仙台の「わたげ」に行ってきました。

ひきこもりたい気持ちには共感できるし、一度ひきこもってしまうと外に出にくい気持ちや状況も理解できます。ひきこもるきっかけや理由は人それぞれですが、多くの若者がひきこもりたいと思うこの社会の居心地の悪さって何なのか、帰り道にぼんやり考えていました。

ひきこもり支援のゴールもやはり人それぞれですが、復学、就職、結婚、といったことがゴールになることが多いようです。どれも一人でできることではなく、人に選ばれる必要があることで、頑張るだけではどうにもならない難しいことばかりです。学校も仕事も結婚も、別になくても死にはしないし、っていうか、死にはしないからひきこもれるわけですが、なぜかこうした人に選ばれる必要のあることがゴールに掲げられるように思います。逆に、人が人を選ぶということの残酷さや下品さが、このひきこもりたくなる居心地の悪さに関係しているようにも思えます。

人が人を選ぶということは、受験、就職、結婚といった大きな出来事だけでなく、飲み会に誰を誘うか、とか、体育の授業での「好きな人とペアを組んでください」など、日常的に行われていることです。選び抜かれた人だけが就くべき仕事はいろいろあるだろうし、結婚の相手は他人に決められるよりは自分で決められる方がいいとは思います。学校も仕事も結婚相手も自分で選べなかった時代の方が良かったとは思いません。人が人を選ぶこと自体は悪いことではないように思います。でもただ、人が人を選ぶ行為に潜む残酷さや下品さにはもっと自覚的にならないといけないように思います。

などと考えていたら、手児奈(てこな)の話を思い出しました。手児奈は、国府台の山の下に住んでいたとされる伝説の女性です。市川市のサイトにそのお話が載っていますが、要約すると、とても美しい手児奈はたくさんの男性から結婚を求められるが、選びかねて断り続け、そうこうするうち、手児奈を思うあまり病気になる者や争いを起こす者が現れ、思い悩んだ手児奈は海を身を投げてしまう、というお話です。初めてこの話を知ったときには、死ぬことはないのに...、とも思いましたが、人が人を選ぶってそれくらい重いことなんだと思うようになりました。

と、このあたりで東京に着きました。
仙台では多くの方にいろいろお世話になりました。ありがとうございます。
突然呼び出された方々には多大なご迷惑…

大林宣彦監督に会ってきた

Image
シロシベのお仕事で大林宣彦監督に会ってきました。「なんで?」という話ですが、それはまたおいおい。

素敵な方でした。なんと2時間以上お話を伺って、その優しく静かな声と語り口にどっぷりひきこまれてしまいました。未来を担う子ども、過去としての郷里、未完成であることの大切さ、戦争の体験、映像作家としての平和、知性と本能、清貧、祈り、ジョージ・ルーカス、色んなお話を聞かせていただきました。ご自身のことを「ベテランの子ども」と称される監督、子どもの曇りなき視線をずっと今まで持ち続けていらっしゃる、本当にそんな方だと感じます。

会社を作って良かった、ってすでに100回くらい思ってますが、作らなきゃよかった、とは1度も思ったことがありません。何だかもうすでにシロシベのピークを迎えつつあるような気がしてなりませんが、そんなわけはありません。これからです。

えらい勢いで走っています。

先月からなぜかダイエットをしているわけです。膝や足首が痛くて思うように走れない日々が続いていましたが、先週あたりから痛いところがなくなりました。走れるって気持ちいいんですね。朝のランニングだけでは飽き足らず、夜も走り始めてしまいました。この前の3連休なんて、朝、夜に加えて昼も走ったりしてしまいました。クソ暑い最中に。なぜこんなことになってしまったのかよく分かりません。

もちろんドンドンやせているわけです。体重を量ってないけど明らかです。そしてドンドン走るのがはやくなっています。風のようです。というか風です。

一体全体、僕はどうなりたいのでしょうか。風になりたいわけではないと思うのです。

カキフライが無いなら来なかった

Image
最近読んだ本のご紹介。

カキフライが無いなら来なかった」。せきしろピース又吉直樹の共著です。
妄想文学の鬼才と、お笑いコンビ「ピース」の奇才が詠むセンチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句469句。散文27篇と著者二人の撮影による写真付き。文学すぎる戯れ言か、お題のない大喜利か。
自由律俳句、好きなんです。高校の国語の教科書でしょうか、尾崎放哉の句が載っていて衝撃を受け、それ以来好きなんです。
咳をしても一人
などが有名な尾崎放哉ですが、明治時代に帝大法学部を卒業し、サラリーマンをしたりしますが、酒癖が悪くトラブルを起こして職を転々とし、事業を起こしては失敗し、妻にも捨てられ、寺男になったり、そこでもまたトラブルを起こして別の寺に身を寄せ、なんて具合に孤独で貧しい放浪の生活を送り、42歳で結核でなくなった人です。その人生の最期の辞世の句、
春の山の後ろから煙が出だした
なんてもう、5分くらいボーっとさせられます。出だした、ですよ、出だした。煙が。自分が自分の死を真剣に意識するようになったら、って考えてもちょっと想像ができないわけですが、ここまで淡々とできるだろうか、っていうかなんていうか、かっこいいと思うんです。命が芽吹き始める春の山と死のメタファーであるところの煙の強烈なコントラストが、こんなにも短い言葉であっけらかんとのん気に表現されてて。しかも、「出だした」なんて、始まるという意味の言葉で、句だけじゃなくて人生も終えるっていうのが、ものすごいダンディだと思うんです。

でまあ、本題のカキフライです。自由律俳句ということで期待して読みました。でまあ、尾崎放哉や種田山頭火と比較するとちょっと物足りないというか、ズシンとはこないのですが、比較する対照が違うように思います。もっとこう生活に近いところにあって、軽やかで、なんていうか自由律俳句っていうか、自由律川柳、っていうか。余計なことを考えずに読むととっても素敵です。

グっときたのをいくつかご紹介します。
すれ違う人みんな金融のウチワを持ってる祭の夜
街を歩いてても消費者金融の看板ばっかり、電車の広告も消費者金融だらけ、なんともいえない気分になります。そして非日常の代名詞ともいえるお祭りでも。
トラックが右に曲がると言う
言う言う。あれって、何だかみっともないですよね。ただのビープ音じゃダメなんでしょうかね。トラックにしゃべらせたい、…

つれてって

Image
三連休の初日です。特にプランはありません。Mくんに「ねぇパパ、どっか行きたい。」と言われ、パパはヨドバシカメラくらいしか行きたいところはないのですが、こんな三連休の初日にそんなところに行きたくはないので、はたと困ってしまいました。そこで、「分かった。どっか行こう。Mの行きたいところに行こう。どこでもいいよ。ついてってあげる。」と計画立案の段階からMにコミットしてもらうことにして外出しました。
「どこ行く?」
「トーマスに乗る。」
「トーマスがどこにいるかパパ知らないけど、どこ?」
「こっち。」
と連れて行かれたのが都営新宿線の曙橋駅です。


本物のデジタルネイティブのMくんは、初めての自動改札がモバイルスイカ、今ではもうすっかり使い慣れたご様子。


ホームで電車を待つこと数分。電車がやってきました。
「電車来たよ。乗る?」
「これトーマスじゃない。乗らない。」
「そう...。」
というわけで、都営新宿線のホームをトーマスを待ちます。

次の電車も、その次の電車も、トーマスではありません。まあ、電車に乗ったところで行きたいところがあるわけでもないので黙ってトーマスを待ちます。新宿線にトーマスが走ってるところは一度も見たことはありませんが、今まで走ってなかったからといって今日も走らないとは限りません。前例がないなら作ればいいさ、息子よ大志を抱け、とウトウトしながら待ちます。

すると5本目くらいの電車でしょうか。
「また来たよ。」
「これトーマスだねぇ。乗る。」
とのこと。どう見てもトーマスではないわけですが、Mの目にはトーマスに見えたのか、それとも状況を察して大人になったのか...。

ま、電車に乗りました。1つ目の駅は新宿三丁目です。「降りない」とのことで通過します。高尾でも橋本でも付き合う覚悟です。次の駅は新宿。「降りる」とのことで、少し安心しつつ下車します。エレベーターで改札階に上がってエスカレーターでホーム階に戻って、階段で....、と、新宿駅の地下は確かにドラクエのダンジョンのように思えなくはなく、それなりに楽しいのかもしれません。しばらく歩いてみましたが、途方に暮れたのかホームの床に座り込んでしまいました。

好きにしていい、って言われても困りますよね。パパも30年ほど生きていますが、「どこに行こうとしているのか」「どこを目指しているのか」なんて聞かれたら、途方に暮れるしかありません。

ちょっと飽きてき…

近況

Image
また久しぶりの更新になってしまいました。最近の出来事をメモしておきます。


シロシベのお仕事で撮影に行ってきました。腕に巻いているのは撮影を許可された業者のみに与えられる腕章。...そんなエラそうに言うことではありません。これをつけていると警備員さんに注意されたり、通報されたりする心配がなくなります。


あと、バーベキューをしました。何をどこまで書いていいのかよく分からないので書きませんが、とっても感動的なBBQでした。よくわからなくても、やってみる、始めてみる、って大事なんだなぁ、って思いました。

あと、写真はありませんが、曹洞宗のお坊さんと飲みました。こちらの内容は「他言しないでください」って言われているので書きませんが、まあ、なんと言うか、書きません。

そして、いろいろあって、土曜日は大学院の同窓会がありました。数十年前に卒業された先輩から現役の院生まで、色んな世代の人が集まる会です。研究をお仕事にされてる方も多いので、シロシベの営業活動のビッグチャンスなわけですが、前日に名刺がなくなっていることに気付くという大失態。ま、いいんです。おかげさまで、もうすでにビジー・イナフです。ふふ。


あとは、ベランダのプール開きとか、あんなこと、こんなこと、いろいろありました。

そういえばダイエットの件ですが、順調に減っています。体重は量ってないので知りませんが、5~6人に「やせた?」って言われたので、たぶん5~6kgは減ってます。そんな公式があるのかどうかは知りません。やれ膝が痛い足首が痛いだの大騒ぎしていましたが、七夕の願い事が叶ったのかすっかり痛みもなくなりやっとこっからが本番です。あと5~6kg、きっと減らせます。

まい(・ε・)

Image
まいちゃん、どこのどなたかは知りませんが、きっと賢い可愛い女の子だと思うんです。「今の私は大して苦労してないし、幸せ」という大人でも到達することが難しい「今の私への肯定感」を「も」の一文字で表現しつつも、「生きて(い)け」の「い」の一文字を省略することで、こんな重いテーマをポップで軽やかな短冊に仕上げています。素敵ですね。ま、まいちゃんが若い女子であることを想定してこんなことを書いていますが、「まい/65歳・男性」だった場合には別の議論が必要になってくるのは言うまでもありません。

願い事って何かあるかなぁ...。
「足首の痛いのが早くなおりますように たまき(・ε・)」
おかしいなぁ。キモいなぁ...。